5月イベントツアー「大山不動火渡りと周辺散策」下見

先日、5月のイベントツアー「大山不動火渡りと周辺散策」の下見に行ってきました。
桜が満開の中の下見は、なぜだか心がウキウキします。
今回は、鴨川市にあります大山不動尊の火渡りに合わせたツアーになります。大山不動といいます
古来より雨乞いの信仰が篤かった場所で、波の伊八の作品が多く残されているお不動さんです。

出発地は、旧大山小学校。現在は、公民館として機能しています。
なるべく車の通らない道を選んで歩きます。
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こんな道は、気分良く歩けますが、大山不動に行くという事は、山を登って行くということで、少し
登り坂になっています。

滝本観音堂跡地です。現在は、大山不動に観音様がいます。
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いよいよ大山不動の参道を登っていきます。
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今は登る人は少なく、階段も荒れているますが、本来の参道なのでここを当日上がって行きます。

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途中には、イラクサが生えています。触ると、細かいトゲが刺さって大変になりますので、気を付けて
下さい。

大山不動の入口です。まだまだ階段が続きます。
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この階段は、大山不動の祭礼の時には、神輿が通ります。洲崎神社よりは階段数は少ないのですが、若干
角度があるような気がします。

大山不動本堂です。
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下見に行った時は、観音巡礼でした。

本堂の裏山には、千葉県で2番目に古い宝篋印塔があります。
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高久良神社です。大山不動の上にあります。
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その後、大山千枚田へ
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まだ田植え前なので、水が張った状態ですが、当日は稲が植えられていて緑を楽しめます。

あとは、集合場所へ戻りますが、ガイドの場所がありますが当日のお楽しみです。
今回下見で見れた植物を写真でご紹介します。
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イベントツアー当日は、もう花が見れなくなっていますが、新緑を楽しむ事ができます。
お不動で、運気を上げて楽しんウォーキングをしましょう!!

月イチツアー5月「隠れ郷・磑森探訪」下見

だんだんと春らしい気候になってきました。ソメイヨシノの花のつぼみもピンクがかって
きたので、そろそろ開花するのかな?
来月からは、26年度のウォーキングツアーも始まります。

今回は、5月に行います月イチツアー「隠れ郷・磑森(するすもり)探訪」の下見に行って
きました。このコースは、約7㎞なんですが、普段のコースより少しつらいかもしれません。
集合場所は、南房総市和田町にある「くすの木」。ここは、昔小学校だったところで、廃校に
なり、今は自然の宿として体験できる場所となっています。廃校になっても人が集まる場所と
して利用しているのです。
行った日は、地元のお母さん達で、道の駅に出すお弁当を作っていました。ウォーキング当日
は、地元のお母さんが作ったお弁当付きになります。

自然の宿「くすの木」の横にあるのが、山神宮です。
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この神社の御神木は、樹齢約750年のクスノキです。幹周り12m、樹高32mで安房地方
最大の巨木と言われ、千葉家の天然記念物に指定されています。
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750年前から、地域の人々を見守ってきたクスノキは、この自然の宿「くすの木」の名前に
なったんです。

くすの木を後にし、ダラダラな登り坂を登っていくと、六地蔵が見えてきます。
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ここから磑森地区へと入って行き、荒神社へ。
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火産霊命・天太玉命・天日鷲命の三神を祀っています。
向拝の龍は、後藤利兵衛橘義光と銘があり、左右の向拝柱の獅子と牙をもった獏・左右の肘木
には、浪間に亀が透かし彫りされています。虹梁・脇障子などがあります。
拝殿左右の龍は、二代目紋次郎義光の作品といわれ、初代義光と二代目義光の共同作業だたの
では?と推測されています。
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次は神渡神社へ。
この手水石は、船の形をしています。
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五十蔵地域の倉女の墓へ。
「七軒家」とも言われ、僅か7軒の集落にお墓があります。
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倉女とはなに者?
里見義豊の側室。天文の内乱で里見義堯の軍勢に包囲された滝田城で、義豊の重臣の小倉定光
と嫡子・定景、次男・定綱に「その方の娘、倉女は我が子を宿している。若し生まれた子が男
ならば、里見姓を隠し、定綱の実子として養育してくれ」と言われた。炎上する城を脱出した
定綱は、妹の倉女を伴ない、夜通し歩き続け長狭と丸の境に着いた。黒滝川が流れるその山里
に住み、倉女は無事に男子を出産したそうです。ですが、倉女は産後の肥立ちが悪く間もなく
亡くなり、その後、里見義堯が内乱で各地に隠れていた武士を招し出したため、定綱も黒滝を
出て義堯の子の義弘に仕えました。成長した倉女はの息子、貞道も里見義頼・義康・忠義の里
見氏3代に仕えたそうです。
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あとは、のどかな道を通りくすの木へと戻ります。
「隠れ郷・磑森探訪」となってるのに「隠れ郷」って倉女でけ?と思った人が居るかと思いますが、
まだまだ話が残っているんですよ。それは、当日のお楽しみという事で・・・

月イチツアー3月「桜の名所山本の堰周辺の散策」下見

3月30日に開催いたします、「桜の名所山本の堰周辺散策」の下見に3月10日に行ってきました。
3月だというのに、吹く風が冷たく・・・風の当らない陽だまりは暖かいのですが・・
でも着実に暖かくなってきてますね。

このコースは、館山コミュニティセンターを出発し山本堰まで向かいます。
まずは、天神山。天神山は、天神様がある岩山を言います。道に面して、地蔵尊や青面金剛の庚申塔が
祀られています。
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山の上には、自警団が使った半鐘があります。これは大網大巌院の常念仏堂にあった鐘で元禄13年
(1700)のものです。詳しい話は、ウォーキングの時に・・・
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単線の線路(たまに電車がきます)を横を通り、八坂山神社と源慶院へ。
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八坂山神社は、山神社が明治44年に火災にあってから八坂神社と合祀されたので、名前も合祀され
て、八坂山神社になったそうです。写真は逆光で分かりづらいです・・・・

源慶院です。
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曹洞宗のお寺で、里見義弘の娘の佐与姫によって創建されたといいます。

次に源頼朝伝説が残る鞍懸様へ。
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瀧音院やいぼ地蔵を見て山本堰へ。山本堰は、河津桜が満開になっていました。
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月イチツアー当日は、ソメイヨシノが咲き始める事を願っています。
この山本堰の桜は、戦前は花見堰として賑わったそうですが、戦争で空から目立つため、伐採
されたそうです。終戦後花見堰を復活させようと、地元の人達で植え始めたそうです。(地元の
方から話を聞きました)
ツアー当日は、ここでお花見しながら昼食をとる予定です。

御嶽神社で、千倉の彫刻師後藤義光の師匠で江戸後藤派の三次郎恒俊の彫刻を見ます。
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木目を活かした作品です。

金乗院の向拝にも後藤三次郎恒俊の作の龍の彫刻があります。
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あとは、コミュニティセンターへ戻ります。イチゴハウスの脇を通るので、いちごの匂い
が春を感じます。(食べたくなります)

今回ご紹介した場所のツアーは、3月30日(日)9:30~15:00に行います。
集合場所は館山市コミュニティセンターになります。約8㎞ありますが、高低差がないので
そんなにきつくありません。是非、春の一日をあるきませんか?お待ちしております。

イベントツアー「増間日枝神社御的神事見学と大日山」報告

暖かったり寒かったりと温度の変化に負けてしまいそうな陽気です。
お正月からももう2ヶ月が過ぎてしまいました。4月からのウォーキング予定表が出来て
きて、郵送作業に入りました。しばらくしたら、お手元に届くと思います。

さて、3月1日にイベントツアー「増間日枝神社御的神事見学と大日山」を開催しました。
天候が心配でしたが、なんとか雨も降らずにすみました。

コースは、増間ダム下の駐車場からスタートです。スタートする前に猫が私達の所に寄って
きました。また旅だから?か・・・準備運動し始めたらどこかに去ってしまいました。
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準備体操を終え、林道増間線を通り大日山を目指します。その前に本日のイベントの日枝神社
へちょこっと寄っていきます。
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鳥居の所にある杉の木3本と本殿の後ろにある杉の木2本は、南房総市指定なんです。立派な杉
です。

林道を進んで行きますと、春の味覚のふきのとうが沢山出ていました。
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増間ダムです。大事な水の施設です。

前蔵引きの滝へ。
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増間七滝の最初の滝で落差9.2mほどです。この滝は、増間日枝神社の御神的神事の際、射手が
ここで水浴し、身を清めることから、いつの間にか水垢離の滝と呼ばれるようになりました。
以前は、日枝神社の下にあった「垢離の淵」で身を清めていましたが、増間ダム建設により無くなっ
てしまったので、前蔵引きの滝で行われるようになりました。
射手の人は、軽トラにのり水垢離をしに来ていました。残念ながら神事なので、見れませんでしたが、
大変な事です。

次は、坊滝です。
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増間七滝のなかで23mの落差がある最大の滝です。昔、大日山にあった寺のお坊さんが滝修行を
したことから、坊滝と名がついたと言われています。

いよいよ大日山の頂上を目指します。
1000段強の階段を登って行きます。写真を撮るのを忘れてしまいました。
大日山の標高は333.3m。東京タワーと同じ高さになりますね。

頂上に到着し大日様へ。
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山頂には、安永6年(1777)に石室に安置された大日如来石像が祀られているので、大日山と呼ばれ
ています。付近には石碑や石仏があり、今でも修行者が訪れています。

展望台からの景色です。あいにくの天気だったので、イマイチでした。
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ここで昼食をとり、あとは下山し神事を見学するだけです。
大日山遊歩道を通り、日枝神社へ向かいます。

神事の準備が進められていました。
増間日枝神社御的神事についてお話しします。
昭和32年増間地区15社が合祀され、大山咋命を祭神として村の鎮守にしました。
3月1日「御神的神事」が境内で行われます。2月26日の的貼りから始まり、2人の射手は、前蔵
引の滝で身を清め神事にのぞみまる。
神事は23間半(43m)離れた鳥居から早生・中生・晩生に分けて2本づつ交互に3回、12本、
合計36本射ります。矢の当り具合で、気候・適種・豊凶を占います。神事に使用する重藤の弓は、
大昔、大飢餓があり難儀していたところ、鹿島大明神の別当が氏子に重藤の弓を与え「増間に往きこ
の弓をもって鳥獣を射って食料として郷民を救え」と遣わされてものでした。その後、鹿島大明神と
重藤の弓に救命の恩義を感じて日枝神社の背山を鹿島山と名付け鹿島明神を祀り、日枝神社の例祭日
に重藤の弓を用いて飢餓を回避するための行事として伝承されています。

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準備は、整いました。さぁ~いよいよ始まります。
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結果はどうなったのでしょう?
申し訳ありません。花粉症との戦いに敗れ、途中で避難をしてしまいました。
林道をはじめ、杉に囲まれた場所を半日歩き、午後から日枝神社のスギの花粉が私に攻撃を
してくるのです。結果の報告が出来なくて申し訳ありません。何本か当っていたので、大丈夫
だと思います。

このような伝統的な神事は、南房総には多く残っています。来年度は流鏑馬神事など神事を
見学するツアーを開催します。是非、ご参加下さい。

城跡シリーズ「岡本城」ツアー報告

2月14日からまた関東では雪が降りましたね。いろいろな所で被害が出ています。
南房総でも、館山自動車道が通行止めになるなど、春の観光地にとってダメージは
大きいです。雪被害に遭われた地域のみなさんの早く通常の生活に戻れるようにお祈
りいたします。

2月16日に行いました、城跡シリーズ「岡本城」を報告します。
14日に降り始めた雨(時折みぞれ・雪)で、開催するか心配していましたが、土曜日の朝に
はやみ、日曜日はすっかりいい天気になって無事開催する事ができました。
少し風が強かったのですが、富浦元気倶楽部に集合し、出発です。
今回は、城跡シリーズという事で、岡本城跡とその周辺の里見氏に関係する場所を巡ります。
元気倶楽部から、真勝寺へ向かいます。
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真勝寺は、奈良時代中期、聖武天皇の時、光明皇后が厄年にご懐胎され、安産祈願の為、
二体の如意輪観音像彫刻を行基に命じました。一体を帯解寺(奈良市)の本尊とし、もう一体
を難産に苦しむ女性の救済の為、立田川に流したそうです。ある日、村人が海中の光に驚き信
心深い青木真勝が引き上げてみると、立田川に流された観音像でした。観音様は岩峰屋に奉安。
その後、全国行脚をしていた行基が、自作の観音像と再会し、この話を聖武天皇に話しました。
天皇は感銘されて、岩峰山真勝寺の名で勅号を下されました。その後、里見氏の祈願所となり、
永禄年間(1558~1579)兵火により火災になりましたが、観音像は火傷せず、それ以来、火除
け・安産・厄除けの観音として信仰されたお寺です。

真勝寺を後にし、光厳寺へ向かいます。
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金龍山大勢院と号し曹洞宗のお寺です。天正2年(1574)安土桃山時代、岡本城主・里見義頼の
菩提寺として創建されたお寺です。境内には里見義頼の墓があります。

次は、興禅寺へ。
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海惠山と号し臨済宗のお寺です。貞和元年(1345)南北朝時代に足利氏寺領を与え創建。青岳尼
の菩提所と伝えられています。青岳尼とは、鎌倉尼五山筆頭の太平寺の住職でした。天文7年の
国府台合戦(市川市)で討死した小弓公方足利義明の娘で、父の死後、里見義堯の保護を受けた
が、その後鎌倉で尼になりました。弘治2年(1556)、後北条氏支配下の鎌倉を攻撃した里見義弘
は彼女に恋い焦がれる余り、太平寺にいた青岳尼を訪れ還俗して自分の妻になるように勧め、彼
女もこれに応じて江戸湾を渡り、義弘のの元へきて正室となったそうです。

いよいよ岡本城へ行きます。
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途中の風景です。富士山がバッチリ見えてます。

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かなり急な坂道を登ります。やはりお城なので、急な坂でないとすぐに攻められますからね。

坂の途中には、枡ケ池。
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この枡ケ池は、城の生活用水だったそうですが、いろいろな伝説が残っています。
白い手の伝説や少し怖い伝説があります。白い手の伝説は、一時期枡ケ池は、自殺の名称に
なっていました。ある時、村の嫁さんが自殺をしたので、村人で引き上げに向かいました。
池に辿り着いたときには日も暮れ、提灯の灯りを頼りに、やっとの思いで冷たい遺体を引き
上げ戸板にのせ、運びだそうと池から4~5m歩きだすと、生暖かい風が吹き提灯の灯りが
消えると、池の中から白い手が伸びてきて、死んでいる嫁さんを取り戻したのだそうです。
そんな話を聞き、主郭をめざします。堀切、武者溜、空堀と見ながら主郭へ。
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その後、物見台へ。
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天気がよくて、すばらし景色を堪能しました。

昼食を済ませ、舟回し、海禅寺、豊岡海岸、大宮八幡神社へ。

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海禅寺は、福浦山と号し臨済宗のお寺です。創建は室町時代。境内には里見義頼の妻鶴姫の
持仏が祀られています。

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豊岡海岸からの景色。

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大宮八幡神社の祭神は誉田別命です。

愛宕神社、長泉寺とまわり、元気倶楽部に戻りました。
景色に恵まれたツアーとなりました。
次回は、3月1日のイベントツアー「増間日枝神社御的神事見学と大日山」です。

2月イチツアー「古道を歩いて真野の大黒さんへ」報告

2月8日、館山・南房総にも雪が積もりました。9日の朝まで、残った雪が凍結していま
したが、夕方には道路にはほとんど雪がなくなっていました。館山は、あまり雪が降らなく
て安心しましたが、同じ南房総でも山あいの地域は、かなりの積雪だったとか・・・

2月6日に行いました月イチツアー「古道を歩いて真野の大黒さんへ」の報告です。
昨年の2月6日に大雪の予報が出ていて中止になったコースを今年度復活させました。という
事は、去年も同じ時期に雪の予報があったという事になりますね。今年の天候は、まずまずと
言ったところでした。
集合場所は、館山市の九重公民館近く。そこから古道を通って真野寺へ行きます。真野寺は、
地元では「真野の大黒さん」と言われている場所で、毎年2月6日は「大黒天福祭り(大祭)」
が行われ、安房の人々がお参りに訪れる場所です。
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(この写真は大祭の時ではありません)
真野寺は、真言宗の寺院で、関東で弘法大師ゆかりの寺を巡る関東八十八ヶ所霊場の第57番札所
であり、安房国札観音の第25番札所でもあります。
寺伝によると、奈良時代の神亀2年(725)に、現在地より1キロほど東にある高倉山の山頂に行基
が開いたとされ、鎌倉時代(建永元年(1206))に野火に遭って建物が全焼、翌年鎌倉北条氏の帰
依によって現在の地に再建されました。その後も元禄の大地震や関東大震災で倒壊しましたが、そ
の度に再建されてきました。本尊は寺伝では行基作としている木像の千手観音菩薩立像で、室町時
代初期の作とされるお面をかぶり、御開帳のときも素顔を拝むことができないことから「覆面観音」
と称されています。「大黒天」は鎌倉時代の物で、関東地方に残る古像としては最大級のものです。
この大黒天は平安時代の貞観2年(860)、ここを訪れた慈覚大師が参籠中に朝日が昇るなか大黒天が
現れ、それを再現したと伝えられていて「朝日開運大黒天」と呼ばれています。

真野寺の説明は、まだまだありますがこれくらいにして、コースへ戻ります。
今回は30名のお客様たちと歩きます。スタッフ合わせて39名で出発します。
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まずは、薗の堰を通り、石造物郡を見学。
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山王石碑や三山碑や浅間様が祀られています。街道に面した場所には馬頭観音碑が多く見られます。

山道に入ります。
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途中、こんな石仏も・・・お雛様みたいに可愛らしい石仏です。
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少し歩くとバア神様が。
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縄文時代の石棒を祀った石宮です。

道には、折れた木がたまにありますが、かなり平坦な道なので楽しくあるけます。
途中、イノシシノのぬた場があったりもしますが・・・
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道を進むと、真野寺の鐘楼堂の所へ出てきます。ここからは、皆さんお参り&昼食時間です。

この時間帯は、自分の事でいっぱいいっぱいで写真を撮るのを忘れてました。
お参りしたり、柳守買ったりと・・・
柳守というのは、雨にも風にも耐えて折れることのない柳のように人生の苦難に耐えて挫折しな
い教えを表し、白紙に包み水引で封じた糯米の撥ね入りのごとく災難苦厄を撥ね飛ばし八倍の繁
栄をもたらすという縁起が込められています。(お寺さんの解説より)

本当は、三福を授かった方がいいのですが、今回は柳守でけで・・・
三福とは、1.護摩札 2.宝槌 3.柳守 の3つの事です。

真野寺をあとにして、手力雄神社へ向かいます。
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途中にある道標です。真野と大井を結ぶ旧街道の堀切にまのじちか道と彫られています。

少し歩くと、延命地蔵があります。道を通る人を上から見守ってる感じです。
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古道を下って行くと手力雄神社に到着します。
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手力雄(たぢからお)神社の祭神は、天手力雄命(あめのたぢからおのみこと)を主神とし、
天御中主命(あめのみなかぬしのみこと)、太田命(おおたのみこと)の三柱を祀っています。
天手力雄命は、天岩戸の神話に登場する神で、天照大神が天岩屋に隠れた時に岩戸を開いたと
されているため、天手力雄神は大力の武勇の神として崇拝され、武士の間では信仰が厚く、源頼義・
義家父子や源頼朝などが戦勝祈願に立ち寄ったと伝えられています。
本殿は、宝永井6年(1709)の竣工で千葉県指定有形文化財です。

写真に全て入らなかったご神木。
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拝殿前に聳え立つ御神木の大杉は、館山市内最大のスギで、昭和47年(1972)に館山市の天然記念
物に指定されています。幹周4.64m、樹高28m、推定樹齢700年とされています。

手力雄神社を後にし、大井城跡をみながら、スタート地点へ戻ります。途中に六地蔵の道標を見学。
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この場所はかつて、街道の交差点でした。側面に道しるべが彫られています。

今回は、真野寺の大祭に合わせて歩きました。みなさんにもご利益がありますよに。

イベントツアー「風早不動の大祭見学と小網寺」の報告

ガイドの独り事の更新をご無沙汰しちゃってました。
年末からの体調の悪さと、1月に入ってから外出する事が多くて更新するパワーが
なくなってました。

さぁ~体調も復活してきたし、こまめに更新していきますので、お時間の許す限り
ご覧ください。

今回は、1月28日に行いましたイベントツアー「風早不動の大祭見学と小網寺」
の報告です。
この日は、風が強かったのですが、陽だまりはあたたかく絶好とは言えませんが、
ウォーキング日和でした。
今回歩いたエリアは、館山市の豊房地区という場所で、中でも岡田地区をメイン
にウォーキングしました。
豊房地区公民館を出発し、風早不動に向かいます。護摩焚きが10時からという
ことで、30分で風早不動に着く予定でしたが・・・
風早不動に行く途中には、黒牛さんがお出迎えしてくれました。
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陽射しが温かいのかで、ゆったりムード
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ここの牛さん達は、神戸レタスという味がよいレタスの出荷できないダメな物を
食べてます。舌の肥えた牛さん達です。

風早不動の本堂の手前には、不動明王の石仏があります。
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不動明王も日向ぼっこしていました。

不動明王の石仏の前を通り、数歩の所に風早不動尊があります。
少し風早不動のお話しをしたいと思います。

風早不動は、館山市岡田地区の谷の奥にあります。里見氏の時代、豊臣秀吉に
よる小田原城包囲の約2ヶ月前にあたる、天正18(1590)年2月28日に建立
されたと伝えられています。不動明王は病や災いを取り除く加持祈祷を行うとき
の本尊とされています。江戸時代後期から明治にかけて信仰がさかんで、堂内に
は多くの絵馬をはじめ境内外の奉納物が多くあります。近くに、修行の場となる
5mほどの不動ノ滝がながれていて、修行の場として大正時代まで、2階建ての
行屋があったそうです。滝は関東大震災で地下水の流れが変わり水が枯れてしま
ったといいます。現在流れている滝は近年に復興されたものです。
風早不動は、隠れた?子宝のお不動様で、お参りに来て、堂内の犬のぬいぐるみ
をお借りして帰ると、子宝に恵まれるという話があります。子宝に恵まれた人は
新しい犬のぬいぐるみと借りていったぬいぐるみをもってお礼まいりをするという
風習があります。小さいお子さんを連れてお参りに来てる方が、見られました。
地元の方に話を聞くと、不思議とここにお参りするようになったら、子供が授かっ
たという話が多く聞かれます。

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風早不動です。今日は初不動という事もあり、岡田地区の方々が甘酒やらお赤飯を
作っていました。

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本堂と向拝です。この向拝の龍の彫刻は、安房の彫刻師・後藤義光78才のとき
の作と書かれています。

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出羽三山碑と倶利伽羅竜王です。本堂に向かって左手を流れる小さな滝の近くに
あります。不動明王の利剣にかみつき飲み込もうとするクリカラ竜王の石塔です。
この形は、不動明王を象徴的に表しているものです。

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修行されていた滝です。右側の写真は、滝の所(滝壺近く)にお不動様が居ます。
なかなかうまく見れませんが・・・

無事に、お参りも終わり、小網寺方面へ向かいます。
途中、十三騎塚や十二所神社を見て小網寺に行きました。
小網寺は、寺伝によれば和銅3年(710)の創建とされています。安房国札観音の三十二番
札所で聖観音菩薩が観音堂に祀られていて、観音像は平安時代の作で市の指定文化財です。
本尊は不動明王で、かつては真言密教の道場でした。
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おもむきのあるお寺です。

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観音堂と本堂です。

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梵鐘と向拝の彫刻です。
梵鐘は、鎌倉時代の弘安9年(1286)の作で、国の指定文化財になっています。
向拝の貯穀は、明治25年(1892)後藤義光の作です。

小網寺を後にして法華谷やぐらへ。
小網寺から少し下り墓地を抜けて苔むしった坂道を下ったところに、2基のやぐらが
並んであります。
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左側のやぐらは、生石に浮彫された五輪塔が2基あり、南北朝時代に造られたようです。
右側のやぐらは文政11年(1828)に地元の人々が奉納した弘法大師像がり、両側には五
輪塔が置かれています。伝説では、弘法大師が修行した場所ともいわれています。

法華谷やぐらから、あとは集合場所に戻り終了しました。

年末年始

いまさらながら、明けましておめでとうございます。
年末年始はみなさまいかがお過ごしでしょうか?
私ごとですが、仕事納めから体調を崩し治ったかと思いきや、暮れのバタバタで
再び体調を崩し、仕事はじめからずっと体調の悪さを引きずってきています。
いつになったら治ることやら・・・・

年末のまた旅倶楽部は、倶楽部会員でクリスマスお茶会を行いました。
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ウォーキングだけではないのです(笑)
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”わび・さび”の世界を味わってきました。

新年あけてからは、来年度の下見やらなんやらで、外に出る事が多くなっていますが、
別件でいろいろあって下見に行けなく報告ができません(涙)
しかし、館山市の南東部に位置している畑地区に行ってきました。
この畑地区は、館山のチベットと呼ばれてる?場所で、山間部にあります。館山市の
中心部より、気温の低い場所なんです。そこは、50世帯の集落になっていて、お正月
の花として使われる千両の栽培が盛んな地区です。自然も多い場所です。
千両畑は、竹で高さ1.8mほどの小屋を作りその中で栽培しています。
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千両は種をまいてから出荷するまでに4年ほどかかると言われています。畑地区の千両は
実のつきがよく品質の高さで全国的にも有名なんです。

これは、小屋の修復用の竹です。
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畑地区には、以前小学校がありました。当時、ブールがなかったので、川を利用したプール
で、遊んでいたそうです。
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今は使っていないため、底が落ち葉などで埋まってきているそうです。

プールの下流には、このような川が流れています。
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夏だったら足なんか入れて涼む事が出来そうです。

プールの上流を少し行った場所には、滝までながれています。
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畑地区は、ウォーキングツアーのコースには、まだ入っていませんが、そのうちコースに
したい場所です。

ウォーキングコースといえば、1月19日月イチツアーが開催されます。
「天田山と芸術の寺院を訪ねる」と題しまして、館山市の野鳥の森を出発し、天神山から
天田山へ歩き、その後布良地区を歩きます。途中洞窟壁画や龍の彫刻や天井画などを覗き?
に行きます。是非、ご参加下さい。
日時:平成26年1月19日(日)9:30~
集合場所:館山野鳥の森駐車場
参加料:500円
距離:約5㎞ 高低差あり
持ち物等:お弁当・飲み物・歩きやすい服装・防寒対策・雨具・ご座等
お申込みは、また旅倶楽部まで・・・

次回のガイドの独り事は、月イチツアーの報告です。お楽しみに。

提げ重パーティー

メリークリスマス!!今日は、クリスマスイブですね。宗派を関係なく、クリスマスを楽しん
でいますか?子供の頃は、クリスマスプレゼントを楽しみにしていましたが、大人になった今、
ケーキだけを楽しみにしています。どなたか私にクリスマスプレゼントを・・・・あっ!なん
でも良い訳ではありませんよ。できれば・・・・お待ちしております。

さて、今日のガイドの独り事は、先日、NPO法人千葉自然学校が主催する、「南房総の風土がは
ぐくんだ彫工波の伊八、後藤義光の作品と食を楽しむ 風・土・食」に参加してきましたので、そ
のお話しを。
1部は、提げ重パーティーで、2部はシンポジウムになっていました。

1部の提げ重パーティーは、南房総地域の農漁村のお母さん達が作ったふるさと料理を各地域
から持ち寄ってみんなで食べるという昼食会でした。昔は、集まりがあるというと、各家庭か
ら料理を持ち寄って、楽しんでいました。提げ重は、重箱に持ち手が付いていた物の事を言う
そうです。
では、メニューを少し写真で紹介します。
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お米の部・・・・・太巻き祭りずし・やき米・ひじきいなり・ごんじゅう・魚の赤漬けご飯・まご茶・
         野菜ずし・おはぎ。
主菜・副菜の部・・鯖の味噌煮・鯨の竜田揚げ・煮しめ・天ぷら・からなます・大和芋のいか
         和え・花なめこ・むかごの柚子みそ和え・白和え・皮きん・南総里見海のお焼き・
         しめ鯖・鰯のゴマ漬・七里豆とひじきの白和え・ひじきの酢の物・てんもんどう・
         嶺岡とうふ(牛乳とうふ)・菜花料理
デザート・・・・・ババロア・菜花のシフォンケーキ・米粉ケーキ・むらさき芋羊羹
その他・・・・・・船橋産新のり
からなますは、何か所も作ってありました。うさぎの形をしたものや俵形に握ったものなど、南房総
の各地で親しまれてる料理なんです。確かに、親戚の家のお祭りや集まり事には、からなますがいつ
もありました。
いろいろな地域のふるさと料理や自然食材を活かした料理などがあって、少しづつ取っても食べきれ
ないい量で、お皿の上はこんな状態に・・・
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地域の家庭料理で、慣れしたしんだ味もあれば、初めて食べた味もありますが・・・いなかのおふく
ろの味を感じた料理で、美味しかったです。因みに、取りきれなかった料理を、写真の他に2回取り
に行ってしまいました。完璧に食べ過ぎです。
美味しかった料理の中でも、嶺岡とうふ(牛乳とうふ)・魚の赤漬けご飯がお気に入りでした。嶺岡
とうふは、酪農の発祥の地でもある安房で育てられた牛乳を使って作った物です。クリームチーズの
ような感じでした。

あっ!「てんもんどう」という名前の料理がありました。私は聞いたことがなくて・・・
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野菜を砂糖煮し乾かしたものだそうです。農家さんが畑作業に忙しいときに畑に持って行って、エネ
ルギー源としたり、農作業の途中のこじゃの時間に間食として食べられてたそうです。
防腐剤を使わなくて10ヶ月程もつんだそうです。
これって野菜菓子ですが、てんもんどうと呼ぶのは、千葉県だけなんだそうです。
不思議ですねぇ~。

お腹がいっぱいになった後は、シンポジュウムに突入です。満腹のうえ、午後から講演を聞くという
状況で、目がくっついてしまうのではないかと心配していましたが・・・講師の方のお話しが御上手
で、目がくっつかずにすみました。
シンポジュウムの第1部は、「房総のふるさと料理」ということで千葉県伝統郷土料理研究会主宰の
龍崎栄子先生の講演です。
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第2部は、「南房総における波の伊八と、後藤義光・武田石翁」で鴨川氏の石川丈夫さんの講演です。
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安房が生んだ、彫刻師の話や地域の特性などを聞きました。

第3部は、パネルディスカッション「地域資源の活用」です。パネラーとして倶楽部の代表が出席
しました。
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お疲れ様でした。

あと数日で、お正月休みになります。年末年始で、お忙しくなると思いますが、交通事故・火災など
に気を付けて、素敵な新年をお迎えください。来年もどうぞよろしくお願いします。

26年度コース下見開始

朝晩かなり冷え込んできた館山・南房総。
最近は、館山・南房総特有の西風が連続して吹いています。この西風の事を地元では「おおにし」と
呼んでいます。海岸線を走れば、砂がバラバラと車にあたります。温暖な気候ですが、この大西が
吹くと台風並みの風の勢いです。

そんな中、来年度のコース内容を確認しに、南房総市千倉町へ行ってきました。このコースの予定日
は、なんと再来年の1月予定。来年の3月には、26年度版のウォーキングのチラシを配布するので、
コース内容の確認はこの時期から始まります。何回かコースの下見をしてから、ウォーキングツアー
の当日を迎えるわけです。

今回は、南房総市千倉町にある、高塚不動&高塚山へ。大西吹き荒れる中、道の駅「潮風王国」を
出発し、高塚不動(大聖院)を目指します。
高塚不動の手前には、道標が・・・
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道標から少し歩くと、前不動があります。
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妙高山大聖院です。
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大聖院本堂の裏にまわり階段を登って行った場所に高塚不動堂があります。
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この階段は、なんだか少し上がりづらい階段のような・・・ななめっちょこになっているような・・・
そんな感じの階段です。(私だけかもしれませんが・・)

この不動尊の開基は奈良時代に奈良時代に東大寺の創建などに尽くした華厳宗の良弁僧正と言われてい
ます。良弁は、諸国修行の途中、安房の国にお堂を建て、修行の日々を過ごしていました。不動明王の
尊像を彫刻し、堂内に祀りました。その後、この像は一旦行方不明になりましたが、嘉応元年、近くの
浜で発見され、高塚山山頂にお堂を建立し安置しました。昭和初期に修理中の火事で一部が焼け、昭和
36年に現在の場所に遷されました。

お不動さまをお参りして、高塚山の頂上にある奥の院を目指します。
高塚山登山口の看板には、奥の院まで880mと書かれていました。少し心が折れそうになりましたが、
気合を入れて階段&坂道を登っていきます。
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途中からの景色です。
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ここで、まだ半分くらいかな?でもこの景色を見たら、頂上までがんばれます。

鳥居が見えました。着いたかと思ったのもつかの間、まだ先がありました。
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やっと風神雷神門が見えました。やっと頂上です。
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門の中には、風神と雷神の石像があります。文政13年(1830)に長狭郡平塚村(現鴨川市)
の3人の石工がノミを使って石像を刻みました。なかなか、チャーミング?な風神雷神様です。
写真は・・・・ご自身の眼で見てほしいので、今回はごめんなさい。

奥の院のです。
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手前にある狛犬は、明治12年(1879)に奉納されました。彫刻は、初代後藤利兵衛橘義光の作品です。
また旅倶楽部、恒例の文字チェックが入りました。
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元不動堂の裏を登っていくと、高塚山の頂上になります。高塚山の高さは216mです。
頂上からの景色ではありませんが、奥の院からの景色です。
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少し休憩をしてから、下山していきます。来た道と同じ道を少し通り、別の尾根道へ。
なかなかのハイキングコースです。少しスベリやすい所もありますが、慎重に歩けば問題ない道です。
下界の音がしてきたところに、景色のよい堰がありました。
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下界に到着後、長性寺へ。
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長性寺は、真言宗のお寺です。境内の観音堂の登り口には、鯨塚があります。

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古来からこの地方の住民には、鯨は霊獣としていて、明治29年(1896)、当時にクジラを捕獲した
時、鯨は神から授かった大切な恩恵であると住民は思い、鯨の肉部分は住民が食用として分配してい
ました。しかしこの鯨を丁重に扱わなければ重大な災いがあるのではないかと心配した住民が、鯨を
供養する為、心臓部を埋葬する為に供養塔「鯨塚」を建立しました。

今回の下見の最後は、高皇産霊神社です。
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残念な事にこの神社の建立の由来は不明なんです。ごめんなさい。

あとは、潮風王国に帰るのみです。潮風王国へは、お花畑の道を通って帰ります。今は、金盞花が
咲いていましたが、1月になれば、ストックやポピーなどのお花を見ながら帰れます。
因みに、このウォーキングツアーは平成27年1月28日に開催します。初不動の日です。
ご興味の持った方は、是非、ご参加下さい。