朝晩かなり冷え込んできた館山・南房総。
最近は、館山・南房総特有の西風が連続して吹いています。この西風の事を地元では「おおにし」と
呼んでいます。海岸線を走れば、砂がバラバラと車にあたります。温暖な気候ですが、この大西が
吹くと台風並みの風の勢いです。
そんな中、来年度のコース内容を確認しに、南房総市千倉町へ行ってきました。このコースの予定日
は、なんと再来年の1月予定。来年の3月には、26年度版のウォーキングのチラシを配布するので、
コース内容の確認はこの時期から始まります。何回かコースの下見をしてから、ウォーキングツアー
の当日を迎えるわけです。
今回は、南房総市千倉町にある、高塚不動&高塚山へ。大西吹き荒れる中、道の駅「潮風王国」を
出発し、高塚不動(大聖院)を目指します。
高塚不動の手前には、道標が・・・
道標から少し歩くと、前不動があります。
妙高山大聖院です。
大聖院本堂の裏にまわり階段を登って行った場所に高塚不動堂があります。
この階段は、なんだか少し上がりづらい階段のような・・・ななめっちょこになっているような・・・
そんな感じの階段です。(私だけかもしれませんが・・)
この不動尊の開基は奈良時代に奈良時代に東大寺の創建などに尽くした華厳宗の良弁僧正と言われてい
ます。良弁は、諸国修行の途中、安房の国にお堂を建て、修行の日々を過ごしていました。不動明王の
尊像を彫刻し、堂内に祀りました。その後、この像は一旦行方不明になりましたが、嘉応元年、近くの
浜で発見され、高塚山山頂にお堂を建立し安置しました。昭和初期に修理中の火事で一部が焼け、昭和
36年に現在の場所に遷されました。
お不動さまをお参りして、高塚山の頂上にある奥の院を目指します。
高塚山登山口の看板には、奥の院まで880mと書かれていました。少し心が折れそうになりましたが、
気合を入れて階段&坂道を登っていきます。
途中からの景色です。
ここで、まだ半分くらいかな?でもこの景色を見たら、頂上までがんばれます。
鳥居が見えました。着いたかと思ったのもつかの間、まだ先がありました。
やっと風神雷神門が見えました。やっと頂上です。
門の中には、風神と雷神の石像があります。文政13年(1830)に長狭郡平塚村(現鴨川市)
の3人の石工がノミを使って石像を刻みました。なかなか、チャーミング?な風神雷神様です。
写真は・・・・ご自身の眼で見てほしいので、今回はごめんなさい。
奥の院のです。
手前にある狛犬は、明治12年(1879)に奉納されました。彫刻は、初代後藤利兵衛橘義光の作品です。
また旅倶楽部、恒例の文字チェックが入りました。
元不動堂の裏を登っていくと、高塚山の頂上になります。高塚山の高さは216mです。
頂上からの景色ではありませんが、奥の院からの景色です。
少し休憩をしてから、下山していきます。来た道と同じ道を少し通り、別の尾根道へ。
なかなかのハイキングコースです。少しスベリやすい所もありますが、慎重に歩けば問題ない道です。
下界の音がしてきたところに、景色のよい堰がありました。
下界に到着後、長性寺へ。
長性寺は、真言宗のお寺です。境内の観音堂の登り口には、鯨塚があります。
古来からこの地方の住民には、鯨は霊獣としていて、明治29年(1896)、当時にクジラを捕獲した
時、鯨は神から授かった大切な恩恵であると住民は思い、鯨の肉部分は住民が食用として分配してい
ました。しかしこの鯨を丁重に扱わなければ重大な災いがあるのではないかと心配した住民が、鯨を
供養する為、心臓部を埋葬する為に供養塔「鯨塚」を建立しました。
今回の下見の最後は、高皇産霊神社です。
残念な事にこの神社の建立の由来は不明なんです。ごめんなさい。
あとは、潮風王国に帰るのみです。潮風王国へは、お花畑の道を通って帰ります。今は、金盞花が
咲いていましたが、1月になれば、ストックやポピーなどのお花を見ながら帰れます。
因みに、このウォーキングツアーは平成27年1月28日に開催します。初不動の日です。
ご興味の持った方は、是非、ご参加下さい。