月イチツアー5月「隠れ郷・磑森探訪」下見

だんだんと春らしい気候になってきました。ソメイヨシノの花のつぼみもピンクがかって
きたので、そろそろ開花するのかな?
来月からは、26年度のウォーキングツアーも始まります。

今回は、5月に行います月イチツアー「隠れ郷・磑森(するすもり)探訪」の下見に行って
きました。このコースは、約7㎞なんですが、普段のコースより少しつらいかもしれません。
集合場所は、南房総市和田町にある「くすの木」。ここは、昔小学校だったところで、廃校に
なり、今は自然の宿として体験できる場所となっています。廃校になっても人が集まる場所と
して利用しているのです。
行った日は、地元のお母さん達で、道の駅に出すお弁当を作っていました。ウォーキング当日
は、地元のお母さんが作ったお弁当付きになります。

自然の宿「くすの木」の横にあるのが、山神宮です。
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この神社の御神木は、樹齢約750年のクスノキです。幹周り12m、樹高32mで安房地方
最大の巨木と言われ、千葉家の天然記念物に指定されています。
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750年前から、地域の人々を見守ってきたクスノキは、この自然の宿「くすの木」の名前に
なったんです。

くすの木を後にし、ダラダラな登り坂を登っていくと、六地蔵が見えてきます。
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ここから磑森地区へと入って行き、荒神社へ。
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火産霊命・天太玉命・天日鷲命の三神を祀っています。
向拝の龍は、後藤利兵衛橘義光と銘があり、左右の向拝柱の獅子と牙をもった獏・左右の肘木
には、浪間に亀が透かし彫りされています。虹梁・脇障子などがあります。
拝殿左右の龍は、二代目紋次郎義光の作品といわれ、初代義光と二代目義光の共同作業だたの
では?と推測されています。
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次は神渡神社へ。
この手水石は、船の形をしています。
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五十蔵地域の倉女の墓へ。
「七軒家」とも言われ、僅か7軒の集落にお墓があります。
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倉女とはなに者?
里見義豊の側室。天文の内乱で里見義堯の軍勢に包囲された滝田城で、義豊の重臣の小倉定光
と嫡子・定景、次男・定綱に「その方の娘、倉女は我が子を宿している。若し生まれた子が男
ならば、里見姓を隠し、定綱の実子として養育してくれ」と言われた。炎上する城を脱出した
定綱は、妹の倉女を伴ない、夜通し歩き続け長狭と丸の境に着いた。黒滝川が流れるその山里
に住み、倉女は無事に男子を出産したそうです。ですが、倉女は産後の肥立ちが悪く間もなく
亡くなり、その後、里見義堯が内乱で各地に隠れていた武士を招し出したため、定綱も黒滝を
出て義堯の子の義弘に仕えました。成長した倉女はの息子、貞道も里見義頼・義康・忠義の里
見氏3代に仕えたそうです。
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あとは、のどかな道を通りくすの木へと戻ります。
「隠れ郷・磑森探訪」となってるのに「隠れ郷」って倉女でけ?と思った人が居るかと思いますが、
まだまだ話が残っているんですよ。それは、当日のお楽しみという事で・・・

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