イベントツアー「増間日枝神社御的神事見学と大日山」報告

暖かったり寒かったりと温度の変化に負けてしまいそうな陽気です。
お正月からももう2ヶ月が過ぎてしまいました。4月からのウォーキング予定表が出来て
きて、郵送作業に入りました。しばらくしたら、お手元に届くと思います。

さて、3月1日にイベントツアー「増間日枝神社御的神事見学と大日山」を開催しました。
天候が心配でしたが、なんとか雨も降らずにすみました。

コースは、増間ダム下の駐車場からスタートです。スタートする前に猫が私達の所に寄って
きました。また旅だから?か・・・準備運動し始めたらどこかに去ってしまいました。
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準備体操を終え、林道増間線を通り大日山を目指します。その前に本日のイベントの日枝神社
へちょこっと寄っていきます。
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鳥居の所にある杉の木3本と本殿の後ろにある杉の木2本は、南房総市指定なんです。立派な杉
です。

林道を進んで行きますと、春の味覚のふきのとうが沢山出ていました。
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増間ダムです。大事な水の施設です。

前蔵引きの滝へ。
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増間七滝の最初の滝で落差9.2mほどです。この滝は、増間日枝神社の御神的神事の際、射手が
ここで水浴し、身を清めることから、いつの間にか水垢離の滝と呼ばれるようになりました。
以前は、日枝神社の下にあった「垢離の淵」で身を清めていましたが、増間ダム建設により無くなっ
てしまったので、前蔵引きの滝で行われるようになりました。
射手の人は、軽トラにのり水垢離をしに来ていました。残念ながら神事なので、見れませんでしたが、
大変な事です。

次は、坊滝です。
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増間七滝のなかで23mの落差がある最大の滝です。昔、大日山にあった寺のお坊さんが滝修行を
したことから、坊滝と名がついたと言われています。

いよいよ大日山の頂上を目指します。
1000段強の階段を登って行きます。写真を撮るのを忘れてしまいました。
大日山の標高は333.3m。東京タワーと同じ高さになりますね。

頂上に到着し大日様へ。
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山頂には、安永6年(1777)に石室に安置された大日如来石像が祀られているので、大日山と呼ばれ
ています。付近には石碑や石仏があり、今でも修行者が訪れています。

展望台からの景色です。あいにくの天気だったので、イマイチでした。
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ここで昼食をとり、あとは下山し神事を見学するだけです。
大日山遊歩道を通り、日枝神社へ向かいます。

神事の準備が進められていました。
増間日枝神社御的神事についてお話しします。
昭和32年増間地区15社が合祀され、大山咋命を祭神として村の鎮守にしました。
3月1日「御神的神事」が境内で行われます。2月26日の的貼りから始まり、2人の射手は、前蔵
引の滝で身を清め神事にのぞみまる。
神事は23間半(43m)離れた鳥居から早生・中生・晩生に分けて2本づつ交互に3回、12本、
合計36本射ります。矢の当り具合で、気候・適種・豊凶を占います。神事に使用する重藤の弓は、
大昔、大飢餓があり難儀していたところ、鹿島大明神の別当が氏子に重藤の弓を与え「増間に往きこ
の弓をもって鳥獣を射って食料として郷民を救え」と遣わされてものでした。その後、鹿島大明神と
重藤の弓に救命の恩義を感じて日枝神社の背山を鹿島山と名付け鹿島明神を祀り、日枝神社の例祭日
に重藤の弓を用いて飢餓を回避するための行事として伝承されています。

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準備は、整いました。さぁ~いよいよ始まります。
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結果はどうなったのでしょう?
申し訳ありません。花粉症との戦いに敗れ、途中で避難をしてしまいました。
林道をはじめ、杉に囲まれた場所を半日歩き、午後から日枝神社のスギの花粉が私に攻撃を
してくるのです。結果の報告が出来なくて申し訳ありません。何本か当っていたので、大丈夫
だと思います。

このような伝統的な神事は、南房総には多く残っています。来年度は流鏑馬神事など神事を
見学するツアーを開催します。是非、ご参加下さい。

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