ひと雨毎に秋が増してきています。
今回は、9月の終わりの日曜日に行われましたイベントツアー「吉保八幡神社流鏑馬神事」
の報告です。
吉保八幡神社は、鴨川市仲にある神社です。天長6年(829)に吉保郷の鎮守として宇佐八幡
を勧請し、文安年間(1444~1448)に里見氏の家臣緒方茂次が祈願所として再建したと伝え
られています。主祭神は誉田別尊(ほんだわけのみこと)・素戔命嗚尊(すさのおのみこと)
・天忍日命(あめのおしひのみこと)が祀られています。
当日は、長狭学園から出発しました。稲刈りの終わった田んぼを見ながら歩いて行きます。
まずは、神明神社へ。祭神は、天照大御神。その昔、神明の松という大樹があり、その根本
に村人が祀った小社がありました。その松もやがて枯れ、文明元年(1469)、松があった場所
に大神宮の本社を造営、霊験あらたかであったので、後に拝殿を建立したと伝えられています。
近くには、河童明神が祀られているとこの事で、下見で探してみましたが、分からず・・・
しかし、近くにカッパの石像があります。
続いて、善能院へ。本尊は阿弥陀如来。真言宗で、吉峰山と称し吉保八幡神社の別当寺です。
文安年中(1444~1448)に里見氏の家臣が創建したといわれています。
お弁当は、みんなみの里さんのお弁当です。「ウォーキングなので・・」とお願いしたら、
コンパクトにしてくれました。
やはり、米どころなのでお米が美味しいです。
お腹もいっぱいになり、いよいよ神事に向かいます。まずは、禰宜殿へ。
禰宜殿は、「ねぎどん」と呼ばれています。初めて聞いた人は、「ねぎどんっておいしいの?」
なんて聞く人もいます。
この禰宜殿は、禰宜(騎射)が7日前から泊まり込み、潔斎に励みます。流鏑馬当日まで毎朝
4時に起床し、井戸水で水垢離、別火の生活をこの禰宜殿の送ります。流鏑馬当日は、出発前
に獅子舞が奉納されます。
獅子舞を見学後、亀田酒造の所へ。
ここには、屋台や山車・宮立ちが禰宜を待ちます。
禰宜殿から神社に来る行列を見ずに、圓明院へ向かいます。
圓明院は、真言宗智山派のお寺です。天平勝宝5年(753)行基菩薩の開基と伝承されています。
境内のお地蔵様は、とてもいいお顔をしています。
いよいよ吉保八幡神社へ到着です。今回は、本殿が見られるという事で、中に入らせても
らいました。中での解説は、鴨川ガイド協会さんです。
解説が終わり、外へ。ここで解散し、流鏑馬神事を思い思いに見ていただくことに。
神事を待つ間、禰宜殿から到着しました。
いよいよ流鏑馬神事が始まります。
この吉保八幡のやぶさめは、文永年間(1264~1275)に始まったといわれ、折り目正しい
典型的な流鏑馬でうす。120間の馬場を疾駆しながら、3つの的をめがけて矢を放ち、
それを3回繰り返し、五穀豊穣を祈願し稲作の豊凶を占うものです。
今年も的に1本当たりました。よかったよかった。