GWはいかがお過ごしだったでしょうか?天候的には、お出かけ日和があったりと、房総半島は、
他県ナンバーの車も多く見かけられました。
そんなGWの初日に、月イチツアー「林道の八重桜のトンネルでリフレッシュ」を開催しました。
天候にも恵まれ、日差しが温かいので歩いていると暑い位でしたが、風はまだちょっとひんやりと
していました。
集合場所は、南房総市の三芳エリアにある正林寺さんです。今回は、お寺さんの駐車場をお借りし
ました。駐車場の所や正林寺さんの所には、八重桜の木が植えられていますが、今年は、桜の開花
が早かったせいで、ツアー当日は、桜がほぼ終わってしまいました。
正林寺のご説明を・・・
浄土宗の寺院で、山号は三峰山。本尊は木造の弥陀三尊像で、中尊の阿弥陀如来座像は、寺伝によ
ると恵心僧都(942~1017)作とされています。寺は応永年間(1394~1427)に開山と伝えられ、当初
は、本織(現三芳中学校)にあったそうです。その後、現在地の海老敷に移り、天保8年(1837)の
火災や、震災などを経て、現在の本堂は大正15年に再建されたものです。
正林寺の境内は、素敵な空間がありお寺のアミューズメントパークみたいな場所があります。
山門から階段を上がった所に「安心羅漢堂」があります。
ここには、粘土造りの羅漢像を千体納めてあります。この羅漢像はご住職がお造りになったそうです。
「河童池」
河童の頭に入れものがあって、ここにお賽銭を投げチャリンと音がすれば幸福ありとの事なので、
下見の時も、ツアー当日もチャレンジしてみましたが・・・また訪れてません。
さて、気を取り直して、墓地を抜け、次の見学場所の無量院へと向かいます。
本当に新緑の綺麗な日です。
無量院です。
浄土宗の寺院で、本尊は十一面観音です。寺伝によると、円光大師(法然上人)25霊場の第11番
の寺院といわれ、寛永年間の開基、承応3年(1654)の開山にして、天保14年(1843)に焼失してしま
い、同15年に再建したといいます。
次に向かったのは、天満神社です。
山下地区の鎮守で、祭神は藤原道真。天明5年(1785)に創建されたと伝えられています。
参道並び境内には、庚申塔や古峰神社祠などがあります。
林道へ向かう途中、立派な如意輪観音様が祀られてました。
ツアー当日、こちらの地区の方から少しお話しをお聞きしまして・・・
この如意輪観音は、安産をお願いするものだそうです。入口に筒状に作られた袋がぶら下がって
います。
次はいよいよ、林道増間・御門線を登っていきます。
林道増間・御門線は、昭和61年から8年あまりの年月をかけて整備されました。林道を作るために
山肌を掘削した際の残土を捨てた場所に、桜をうえようと地元の発案で千葉県から苗木の提供を受け
ました。また、地元有志が苗木を購入して植えました。八重桜のほかにソメイヨシノ・ウコンサクラ
等があります。
写真は下見の時のものですが、時期があえば八重桜を楽しむ事ができます。
3㎞近く林道の坂道を上がって行くと、二反森という場所に着きます。今回はここで昼食です。
昼食の後は、1㎞先に行くと富士山が見えるポイントになるんですが、そこへ行きます。ですが・・
この時期は霞んでしまって見る事ができませんでした。
二反森の場所に引き返し、そこから林道上滝田大学口線へと入っていき、海老敷の金毘羅山へと
目指していきます。
海老敷金比羅山の標高は、208.5mです。
景色はこんな感じです。
頂上には、琴平神社が祀られています。
金比羅様を祀る石宮があり、境内はあたかも城郭のようで、入口は虎口の形をしていて、他に例を
見ない造りになっています。祭神は、大物主命です。社伝によると、天明3年(1783)創立、慶応元
年(1865)再建したといいます。
林道を下っていき、途中にある甚平様をへと向かいます。
林道から外れて行くので、ちょっと危険な場所にあります。イノシシ用?のくくり罠が仕掛けてあり
ました。
この石像は、昔から山下区の人々に、親しまれ「甚平様」として崇められていました。
しかし、この石像は何の石像なのかあらわすものが分からなったのですが、昭和58年
、三芳村史編さん委員の調査の結果、「役ノ行者」であることがわかりました。
作られた時代や作者は不明ですが、房州産の凝灰岩質の砂岩を使用し精巧につくられて
います。
後は、出発地点の正林寺へと戻ります。
少しだけ、下見の時に撮りました桜の写真を・・・
ツアー当日は、まだ八重桜が咲いていると予想していたのですが、今年は早かったので
桜を楽しむ事ができませんでした。残念です。