「大人の学習旅行」報告

もう9月も後半になってしまいまた。この文章を書きはじめたのが、9月に入ってからで、
色々な事をやっていたら、安房地域の最大なお祭り「やわたんまち」が終わってしまい台風も
過ぎ去っていきました。被害に遭われた地域の方の、早くの復興を願うばかりです。

さて、また旅倶楽部では毎年恒例の「大人の学習旅行」を開催しました。
昨年度は空(機体工場見学)、その前が海(防衛大と横須賀港)ということで、今年度は
JAXA筑波宇宙センター(宇宙)にお邪魔してきました。一応、「大人の学習旅行」なの
でテーマを決めて企画してるんです。ってかっこいい事言ってますが、ただ行きたかったか
らなんですけどね。

当日は、館山を朝7時出発し、アクアラインから首都高速道路、常磐道で守谷SAで休憩して
JAXA筑波宇宙センターへと向かいます。目だった渋滞もなく予定していた時間よりも早く
無事に着きました。見学ツアーを予約しているので、時間に着かなかったらどうしよう・・・
なんて気が気ではありませんでした。

まずは、見学ツアー受付へと向かいます。

こちらで、身分証明書を出し身分確認です。なにも悪い事をしていないのですが、身分確認って
なんかドキドキします。

身分確認が済み、見学ツアー開始まで少し時間があったの、自由行動へ。んでもって私は、ミュージ
アムショップへと・・・

まだ見学もしていないのに、お土産なんかを選んでみたりしました。やっぱり宇宙食は一度食べて
みたいと思っていたので、たこやきとエビグラタンを買ってみました。

見学ツアースタート5分前には、決められた部屋にいないといけないので、トイレに入って移動です。
時間になると、スタッフの方の誘導で視聴覚室へと向かいます。
ここから、本当のツアーがスタートで、まずは紹介ビデオを観ます。

ビデオを観終わるといよいよ敷地内の「きぼう」運用管理室、宇宙飛行士養成エリアの見学です。
乗ってきたバスに乗り、スタッフの方の誘導で核心部へと入っていきます。
まずは「きぼう」運用管理室へ。
ここでは、カメラ・携帯電話は持ち込み禁止になっていまして、一旦スタッフの方に預けます。
撮っても大丈夫な所だけ撮らせてもらいました。

この「きぼう」は、国際宇宙ステーション(ISS)で地上から約400㎞上空に建設された、
人類史上最大の宇宙施設だそうです。大きさはほぼサッカー場程の大きさで、質量は約420トン
にもなるそうです。地球1周約90分で自由落下しながら回っているそうです。っという事は、
90分で1回、朝と夜が来るという事になりますね。
このISS計画には、アメリカ・ロシア・ヨーロッパ・カナダ・日本の15か国が参加しいつそうです。
この運用管理室は24時間体制で監視・運用しているそうです。
私たちが行った時は宇宙飛行士たちは、お休みの時間(朝3時)だったので活動はしていませんでした。

次に向かったのは宇宙飛行士養成エリアです。

棟の中に入るとNASAの宇宙服のレプリカがお出迎えしてくれます。

中に入って説明を聞きます。

この部屋には、1994年に向井宇宙飛行士と一緒に宇宙に行った「宇宙メダカ」の子孫がいます。

なぜ?メダカが宇宙へ行ったかのかの説明がありました。宇宙放射線の影響や筋肉萎縮を調査するため、
メダカは遺伝子解析が終わっていたので、どの部分が気づ付けばどのような影響が出るのかを知る事が
できる生物で、世代交代のサイクルが早いので子孫までどのような影響が及ぶのかを早く見ることができ
るためにもよい生物だという事です。メダカの寿命は3年で3か月で成魚になり、1年で4回世代が変わる
のだそうです。
同じ部屋の中には、こんな解説も。

メダカの写真を撮るのに必死で、話をすべて聞いてなかったので、看板で理解して下さい。

隣の部屋には、宇宙食や部屋着などが展示されていました。

今度は、宇宙飛行士の訓練に使われている機械がある場所へ。

閉鎖環境適応訓練施設 

国際宇宙ステーションの閉鎖環境を模擬した設備です。ここでは、閉鎖された環境で長時間一緒に過ごし
ストレスフルな環境の下でもチームで課題を乗り越えていく様子をモニターでチェックされて宇宙飛行士
の選抜試験などが行われるそうです。

ちょっと宇宙飛行士の募集要項を調べてみました。
最後に行われたのは平成20年度になり、採用人数は宇宙飛行士候補者3名以内。
応募条件は
1.日本国籍 2.大学(自然科学系)卒業以上 3.自然科学系分野において研究・開発等に3年以上
の実務 4.経験宇宙飛行活動等に円滑かつ柔軟に対応できる能力 5.訓練時に必要な泳力(75m泳
げる。また10分間立ち泳ぎ可能) 6.円滑な意思の疎通が図れる英語能力 7.医学的特性(身長
158cm以上190cm以下。船外活動を行うには約165cm以上が必要、体重50㎏~95㎏、
血圧:最高140以下かつ最低90以下、視力:両眼とも矯正視力1.0以上、色覚正常、聴力正常) 
8.心理学的特性(強調性、適応性、情緒不安性、意志力等国際的チームの一員として両機関の宇宙飛行
士業務に従事できる心理学的特性を有すること。 っとまだまだ応募条件はありますが・・・・

職務内容は、
1.訓練業務 採用後2年間程度NASAの宇宙飛行士候補者訓練を受け、宇宙飛行士に必要な科学・技術
の知識、ISS等のシステムの概要等を学び、英語、ロシア語の会話能力を習得します。
候補者訓練の修了後、訓練結果の評価により、JAXA宇宙飛行士に認定されます。その後、ISS計画に
参加する日本、米国、ロシア、欧州及びカナダの宇宙機関にてISS各システム及びその操作技術等を学
ぶ。ISSに搭乗が決定すれば、ミッションに必要なISS操作手順、実験操作手順等の訓練及び有人輸送
機(ロシア宇宙船ソユーズなど)の操作訓練等を1年半程度行います。これらの訓練を修了した後、最長
6ヶ月程度の期間、ISSに滞在することとなります。なお、宇宙飛行士になるための訓練には、航空機
操縦訓練、ジェット機や潜水による無重力体感訓練、サバイバル訓練等身体的にも厳しい訓練が含まれま
す。搭乗業務などまだまだありますが、本当に、宇宙飛行士になるには文武両道な人でないと無理だとい
う事が分かりました。
こんな苛酷な訓練や業務があるのに、採用時のお給料はというと大卒30歳で約30万円だそうです。
こんだけの人材だったら一般企業でももって稼げるのに・・・っと思ってしまいます。
夢はお金じゃないんですね~。

見学ツアーはここまでで、終わりです。この後は、私たちはJAXA内の写真食堂の中で昼食です。
今回は、団体なのでお弁当の手配をしておきました。一般の方も手続きをすれば中で食事が取れます。
なんだかバタバタしすぎで、お弁当も食堂も写真が撮れなかった~。

昼食を済ませ許可のいる施設を出て、ロケットの前で記念撮影です。

写っている方は、写真をダウンロードしてください。

ここからは、出発まで展示館「スペースドーム」などの自由見学です。

日本の宇宙開発のJAXAの歩みと今が紹介されています。ここだけでもワクワクします。

思い思いに見学やお土産なんぞを買ったりしてJAXA筑波宇宙センターをあとにします。
今日1日、担当で大変でしたが、勉強になった1日になりました。

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