月イチツアー「稲村城から宝貝の里」報告

11月になってしまいました。 だんだんと寒くなってきて、なんとなく寂しい雰囲気に
なってくると「旅」に出たい気分になってきます。温泉でゆっくりとしたいなぁ~なんて
思ってしまいますが・・・・

今回は、10月25日に開催しました、月イチツアー「稲村城から宝貝の里」の報告をします。
天候にも恵まれ、気持ちのいいウォーキングになりました。

出発は、稲村城の下のお宅の空地をお借りしました。今回は、千葉市の方からもご参加いただき
ありがたい事です。
今回のコースは、稲村城跡から白浜城跡へ向かう古道なんかも通るコースです。

まずは、稲村城跡へ。
稲村城は、室町時代の15世紀後半から天文3年(1534)に里見家の内乱によって、里見義豊が
滅ぼされるまでの、前期里見氏の居城でした。城は東西500m、南北500mの丘陵で山頂は
広い主郭や土塁、3箇所の堀切などがあり、北側と西側は急斜面の要害で、東側と南側には複雑
な腰曲輪を重ねるなど、数多くの遺構が残されいます。2012年に国史跡指定になりました。
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今回は、富士山まで見えました。
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城下の景色は違いますが、当時も富士山がバッチリ見えてたんでしょうね。

ここからは、白浜古道を通っていきます。昔は、白浜までの道があったらしいのですが、新しい
道路を作っていしまったので、分断されたり埋もれたりしてしまったらしいので、今日は少しの
距離を歩きます。
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小一時間位歩いて行くと稲村堰が見えます。
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この日は日曜日という事で、習志野ナンバーの車が数台止まって、ブラックバスを釣りに来てい
ました。

稲村堰を後にし、舗装した道路をあるきます。途中、たくさんの牛がいたりして、田舎の臭いの
洗礼そうけながら、宝貝地域へ。
宝貝(ほうがい)の里は、応永30年(1423)の鎌倉公方足利持氏御教書に安東又三郎の旧領地と
して安房国安東郷内「朴谷村」とみられます。宝貝の地名は「ホウガヤツ」がなまったものでだと
言われ、今も「宝ケ谷」という小字が残っています。鎌倉の極楽寺子院宝塔院の所領があったこと
が確認されています。また、江戸時代には北条藩屋代氏が支配しましたが、以降領主が度々交代
しています。

覚性院へ。
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真言宗のお寺で、千倉町の円蔵院の末寺、当国百八箇所地蔵尊の内六十九番札所です。
中世の石造阿弥陀像と宝筐印塔の残欠が見られます。
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入り後津の六地蔵はお盆の8月24日には地蔵参りとして昭和40年頃まで露天商が
並び賑わいを見せていました。
ちなみにこれが、入口の六地蔵です。
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こちらで、お昼休憩です。休憩の後は、伝説の場所へ。
覚性院の脇に小高い丘陵があります。ここはお墓の墓地となっています。この丘の頂上に
石造の小さな祠があります。村の人々は「レイジンサマ(伶人様)」と呼んで、大切に祀って
います。「伶人」は、一般的に雅楽を奏する人を指していますが、宝貝の伶人様は少々怨念
めいた言い伝えがあります。 昔、お寺にいたお坊さんは他人のものを盗む悪い人でした。
あまりに悪事を重ねるので、これに耐えかねた村の人は、このお坊さんを山奥へ連れていって、
生き埋めにしてしまいました。それ以来、村には悪い風邪が流行し、幾たびも疫病に悩まされ
るようになりました。「これはきっとお坊さんの祟りにちがいない・・・」と、人々は祠を
作り、手厚く供養すると、疫病もはやらなくなり、村は平和にたりました。
この伝説がいつ頃のことかはわかりませんが、以来宝貝では毎年8月20日えお伶人様の日と
決めて、オコモリをするようになりました。
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次に向かったのは、宝貝地区の氏神様の熊野神社。
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祭神はイザナギ・イザナミの命。1月20日には祭典が行われ、五穀豊穣、家内安全の祈願
されます。2月3日の節分の夜には境内を刈り清めた木々が積まれ、厄除けの大火が炊かれ
ます。

ここまで、きたらあとは帰路に向かいますが、途中、須藤牧場で休憩を・・・
ここでは、牧場の牛乳を使ったアイスクリームを楽しむ事ができます。
残念ながら、食べるのに夢中で写真を撮るのを忘れていました。

JR九重駅を通り、集合場所へ。途中に二子という地区があります。丘陵の北部の突き出た
二子上の小山につなんでつけられたといわれています。その山頂にはふたつの塚がみられ、
これはリョウシャ様といわれ里見の高田姫が生んだ双子を祀ったとの伝説があります。

こちらの地域は、古くから鎌倉幕府とのつながりがあった場所でもあります。2月には、
お散歩ツアーで安東郷を探索します。

天気もよく無事にウォーキングツアーは終了しました。次回の月イチツアーは11月15日、
「頼朝伝説と古道「木の根峠」を訪ねる」です。ご参加お待ちしております。

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