イベントツアー「妙音院の火祭りと城山周辺」報告

また旅倶楽部の今年度初の企画【イベントツアー】が5月26日(日)に開催しました。
イベントツアーは、興味があるけど一人では・・・とか思ってる方にお勧めのツアーです。
第一弾として、館山市にある妙音院の火祭りを目的としたコースに15名ご参加下さいました。

妙音院と火渡りの説明を少し・・・・
【妙音院】
妙音院は、安房高野山とも言われ、高野山金剛峯寺直末の古義真言宗のお寺さんです。
天正17年(1589)大名里見義康公の発願で、高野山別院・里見家の祈願寺として安房国に
開山しました。江戸時代になっても徳川家から寺領74石が与えられ保護されていました。
その背景には、紀州徳川家との深い関わりがあったと言われています。徳川家より奉納され
たという「大般若経典六百巻」が寺宝として伝わっています。

【火渡り】
火渡りとは、修験道に伝わる秘法で、正式に火生三昧と言います。妙音院では古来より修行され
伝わっています。
火(仏の知恵の火)の上を歩くことによって、煩悩を焼き尽くし、自身再生を意味します。 自分
自身のこころの修行、厄祓い、無病息災などを祈願します。

さぁ~では、ツアーに出発します。
まずは、城山公園駐車場に集合し、館山神社へ。
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城山公園では、少し城跡の説明を。
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館山神社は、館山地区の合祀です。8月1・2日には、館山のまつりがここで行われます。

次に、六地蔵などを見学しながら、北下台(ぼっけだい)へ。
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城下町だけあって、辻・辻にお地蔵さんが建てられてます。

北下台の正木燈です。
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正木貞蔵の功績を賞するため、長男清一郎等が航海の目印に建てた物です。
正木燈の他にも、北下台には色々な碑が建っています。
少し分かりづらい場所には、室町時代に築かれた武士の墓(やぐら)があります。

館山観音堂旧石碑をみて、いよいよ妙音院方面へ向かいます。
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館山観音堂は、震災後、館山市の長福寺に移転しました。
ご詠歌に「観音へ降りて沖をむれば、岸打つ波に船ぞ浮ぶる」とあり、昔、北下台の
下まで、海だった事がわかります。

泉慶院跡です。ここは、里見義弘の室、青岳尼が開基、子の梅王丸が開山しました。
今は、建物はなくなっています。この青岳尼と梅王丸には、いろいろなお話しがあり、
今で言う、昼ドラのような感じです。(城跡シリーズ岡本城でお話しします。)
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慈恩院は館山城初代の城主、里見義康の菩提寺です。
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いよいよ妙音院です。
昭和初期、地平用戦争東京大空襲の後、館山にも焼夷弾が投下され、一発が着弾し、本堂・
庫裡・緒堂などが焼失し、唯一焼け残ったのが現鐘楼堂と山門です。
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安房高野山霊場八十八ヶ所を巡ります。ここは、山に88体尊が祀られています。
人生の起伏を表すかのように、道が続きます。
山頂付近で、昼食をし火祭りに備えて下山しました。
火祭りの前におもちゃ供養も行われました。
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いよいよ火祭りです。
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まずは、御坊さん全員で熊野大権現へお参りします。
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迫力のある般若心経が唱えられ、心地よいです。

火渡りです。ご住職が1番最初に渡るのですが、まだ火が燃えている中渡ります。
今年も写真がうまく撮れなかったです(泣)

一般の人向けに、熱を冷まします。
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冷ましても、やはり最初は熱いので、ビビりの私は最後の方へ。。
一般の部の1番は、金丸館山市長です。市民の幸せを祈願して渡られてました。
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市長のサプライズで、みなさん喜んでました。しかし・・・1番は、熱かった
だろうな?火傷してないかな?なんて心配をしました。

私が渡る時は、こんな感じでした。
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次は、熱い時に渡ろうと、毎年思っているんですが、なかなか勇気がでません。
でも、来年は、前から20番目位に渡ろうと思っています。(微妙な番ですが・・・)

心もすっきりし、岐路へ。また、来年も来ます。

次回のまた旅倶楽部主催のウォーキングは、6月9日の月イチコース「洲ノ崎海軍航空隊と宮城浄水場跡」
です。ご参加お待ちしております。(下見報告は、次回・・・)

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