本日は、館山市の神戸地区のこの時期見かける風景を
ご紹介します。「こうべ」と書いて「かんべ」と言います。
神戸地区は、農業が盛んな地区の1つ。稲作の他に初夏には
とうもろこし、冬にはレタスといった作物を作っています。
レタス栽培の歴史は、50年ほど前から始まりました。館山は
日本で2番目に米軍が上陸した地でした。米軍兵が、なかなか
日本の食に馴染めず「生野菜が食べたい」との声が募った。それ
を受けた地元の農家が選んだ野菜がレタスだったそうです。
神戸のレタスは水分が多く、シャキシャキパリパリとした食感。
大田市場で開催される品評会でも高い評価をもらっています。
この時期から定植が始まると、畑の中にマッチ棒のような形の
物が出没します。
これは、蛾が嫌う光の波長で圃場を照らす防蛾灯です。
蛾の幼虫が葉を食害する為、卵を産ませないように、いろいろ
な策を講じています。
メスの匂いを発しオスをおびき寄せるフェロモントラップも
その1つです。
このような対策により、農薬使用量が従来の1/3に低減した
そうです。農家さんの努力で、安心な野菜が食べられる訳ですね。
今回、行ったのが昼間だったのですが、日没近くに行くとかなり
幻想的な雰囲気になります。是非、見に行って下さい。
場所は、410号線を白浜方面に向かう途中にあります。
畑の近くには、「百笑園」という直売所もありますので、出荷の
時期には、お店に並びます。